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相撲のおはなし 

大相撲春場所で14勝1敗の成績を挙げた大関の鶴竜が、横綱に推挙されました。
初場所の中盤から立会い低く踏み込んで主導権を握る相撲が型にはまり、二場所連続の14勝。今場所も尻上がりに調子を上げていき、白鵬と日馬富士の二横綱に完勝するなど、力強さが際立っていました。
一昨年の春に大関に昇進して以降、その責務を果たさなければならないという気持ちが先行してか、星勘定に囚われる小さな相撲ぶりに見ていて非常にヤキモキしましたが、漸く本来の自分を取り戻したように見受けられます。
そのため、昇進についても昨年まで10勝がやっとという成績を不安視する声も少なからずありましたが、鶴竜の場合それは完全にメンタル=「心」の問題であり、相撲のうまさ=「技」、実力は当時から『横綱筆頭候補の』稀勢の里以上のものがあったと僕自身は感じています。そこに「体」が加わったことで「心」が充実し、ついに綱を極めたという、むしろ、相撲における最も重要な「心・技・体」という三位一体の要素が整った一番良いタイミングでの昇進だったのではないでしょうか。

鶴竜はこの一年で本当に体が大きくなりました。
大関昇進時は細身でどうしてもパワー不足を技術で補うところがありましたが、昨年から10キロもの増量に成功したことより、立会いから一直線に相手を持っていく力強さが加わりました。
それもただ体重を増やすのではなく、強靭で柔軟な筋肉を伴った理想的な増量であり、事実、この二場所で元の出足の鋭さを失っていないことをまざまざと見せ付けました。
立会いから主導権を握ることが多くなったことで、以前は(主に上位対決で)墓穴を掘った巻き替えも大きな武器になりました。


しかし、これからは逆に「体重を増やさない勇気」を持ってもらいたいと思います。
体を大きくして力負けしなくなったことで、体重依存がエスカレートする力士を今までに何人も見てきました。
そういう力士は皆出足が鈍り、自分の体重を支えられず簡単な引き技に落ちるなど、散々でした。
あの大横綱貴乃花でさえ、無理な増量で動きが鈍りその上内臓を壊してしまい、全盛期から一転長く低迷することになりました。

鶴竜は、見る限り今がベストの体重だと思います。稀勢の里や琴奨菊は重すぎです。今はハワイ勢のような出足も突き押しも反則級の超大型力士もいない訳ですし、身長マイナス30キロ(目安)ぐらいあればそうそう力負けすることは無いはずです。
何より、体重よりも出足の鋭さが重要であることは日馬富士が証明しています。まあ、体重が増えるのも力士の才能であり、日馬富士は長年そのことで苦しんでいるのですが…


さて、これから3横綱時代を迎えるわけですが、それぞれが全くタイプの違う力士であり、非常に興味深いです。

白鵬は入幕時からとにかくスケールの大きい相撲で、若い頃はその大きな体から強引な相撲が目立っていました。
今でもとったりや小手投げで決めにかかることがありますが、それは当時の名残でしょう。時には足まで飛ばす器用な力士です。

彼は体→技→心と極めて横綱になりました。

日馬富士は細身ながら闘志溢れる相撲ぶりで、正直、僕は往年の名脇役である貴闘力のようなポジションで長く活躍する力士だと思っていました。
それがあれよあれよと言う間に横綱昇進。立ち居振る舞いの面で朝青龍・白鵬という先輩横綱(特に前者)の悪い影響を受けながらも、立会い一閃で大型力士を圧倒する相撲は魅力的です。

彼は心→技=体と極めて横綱になりました。

鶴竜は白鵬の「体格」や日馬富士の「覇気」といったような抜きん出た武器はなく、コツコツと努力を重ねて強くなった力士です。しかし、研究熱心で豊かな運動神経を感じさせる動き、前さばきのよさといった技術面は早くから光っていました。
また、他のモンゴル出身の横綱たちに比べると非常に大人しく、先述のようにメンタル面でたいへん苦労しました。

彼は技→体=心と極めて横綱になりました。


このように、同じ横綱でも全く違った道を辿ってきているのです。
もちろん「心技体を極めた」と言っても、それぞれが持つ能力は異なりますから、当然その中で多寡はあります。
仮に「横綱になるために必要な心技体」を、それぞれが100として現時点の3力士(+α)を数値化するなら

白鵬=心120 技150 体200
日馬=心200 技120 体100
鶴竜=心100 技150 体150

(番外)
朝青=心180 技150 体150
稀勢=心70  技90  体170

といったところでしょうか。
具体的にデータを取った訳ではなく、あくまで僕の印象ですので、あまり深刻に受け止めないで下さい。
また、この数値を足して一番高い力士が一番強いと言っている訳でもありません。
現実には数字に現れない沢山の要素が絡んできます。テレビゲームのようにはいきません。

とにかく、同じ横綱でも全く趣が異なるのです。

世間的には「またモンゴル出身の横綱が増えた」ということで、相撲への関心が益々薄れてしまっているかもしれませんが、個人的には逆にこれから面白くなっていくのではないかな、と思っています。
それは、白鵬の完全独走態勢に日馬富士の爆発力が待ったをかけ、そこにヒタヒタと鶴竜が迫る三つ巴の展開です。
日馬富士は怪我がちで、直接対決を制する力があっても優勝に届かないことが多かったのですが、鶴竜はその点安定感があります。白鵬も簡単には優勝させてもらえないでしょう。


「ふんどしチョンマゲが体をぶつけあう」 と書くとあまり美しくありませんが
カラフルな廻しに、それをポンと叩く音。撒かれる塩に、呼び出しの声…
じっくり見てみると五感の休まらない、中々刺激的な世界ですよ。


僕はかれこれ20年、その魅力に取り憑かれています。


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[ 2014/03/27 15:28 ] リアル | TB(0) | CM(0)

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